部屋を間取り変更する費用(マンション)|リフォーム費用の手引き

リフォーム費用の手引き

部屋を間取り変更する費用(マンション)

部屋をつなげたり、壁の位置を変えたり、ドアの位置を変えたり…リフォームにおいて「間取り変更」は設計の幅を広げる事ができる手法です。



私共もプランに数多く取り入れてきましたが、その費用についてお客様から聞かれた場合、即答するのが難しい内容となります。



そこで今回は、その難しいテーマとなる間取り変更のリフォーム費用に切り込んでいきたいと思います。対象は、マンションの洋室・和室・寝室・子供部屋・廊下・収納といった「部屋」に限定させて頂きますので、水まわりが設置されている部屋を含まない間取り変更の紹介となります。
 



始めに理解頂きたい点として、私共が正式なお見積書を作成する場合、そこには「間取り変更の費用」という項目はありません。



本来の見積書ですと、それぞれ必要に応じて
・仮設工事 (養生費、搬入搬出費など)
・解体工事 (床・壁・天井・建具の解体処分費)
・木工事 (壊した箇所の補修工事、壁の造作)
・電気工事 (スイッチ・コンセント・照明)
・建具工事 (ドアの交換や移設)
・内装工事 (床・壁・天井の仕上げ)
こういった工事項目の材料費・手間賃を拾い出した結果が、間取り変更のプランにおける実際の費用となります。



しかしながら、この方法では建築知識が必要な上に表現が細かくなってしまいますので、今回はこれまでの間取り変更の相場を下記の通り簡略化した計算に落とし込んでみましたので、そちらをご紹介させて頂きます。
 
 


部屋を間取り変更するリフォーム費用


 
 
間取り変更の費用につきましては、「リフォーム後の部屋数」と「工事範囲の広さ(㎡)」によって次の通り定義させて頂きました。



・リフォーム後に「1部屋」となる間取り変更のリフォーム費用
「間取り変更する部屋の床面積」×「㎡単価 約3.5万円」



・リフォーム後に「2部屋」となる間取り変更のリフォーム費用
「間取り変更する部屋の床面積」×「㎡単価 約4万円」



・リフォーム後に「3部屋」となる間取り変更のリフォーム費用
「間取り変更する部屋の床面積」×「㎡単価 約4.5万円」



・リフォーム後に「4部屋以上」となる間取り変更のリフォーム費用
「間取り変更する部屋の床面積」×「㎡単価 約5万円」
となります。
 
リフォーム後の部屋数が多くなりますと、それだけ例えばドア・壁・コンセント・スイッチなどが必要となりますので、ご覧の様に部屋数に応じて㎡単価を区分させて頂きました。



ここで「部屋数」にカウント頂くのは、洋室・和室・寝室・子供部屋・廊下などとなります。押入やクローゼットなどの収納については、基本的には部屋数から除外頂いて結構ですが、ウォークインクローゼットやパントリーの様な広い収納については、1部屋としてカウントに含めて頂いた方が実際の見積金額に近付くと思います。尚、部屋の一部のみのリフォーム、例えば入口ドアの交換を行うだけのケースであっても、そのドアに干渉している部屋と廊下は、双方ともに丸ごと床面積の範囲に含めて下さい。



また、リフォーム後の内装仕上げ工事は全て行う前提となっておりますが、解体時に露出する床や壁の裏側の下地材などは、できる限り既存を再利用して費用を抑える場合の金額となっております。マンションのコンクリートが見えるほどのスケルトン・リフォームは想定しておりませんのでご注意下さい。
 



部屋の床面積[㎡]の調べ方


 
ここで必要になるのが部屋の広さ、つまり床面積の算出です。皆様が実際に間取り変更を考えている部屋の床面積が合計で「何㎡」になるのかを計算頂きたいと思います。参考データとしましては次の通りです。
1畳=約1.65㎡
1坪=2畳=約3.31㎡
※1畳の定義は地域や建物の種類(一戸建て・マンション)によって変わる場合があります。



上記方法ではなく、実際にご自宅の部屋をメジャー(スケール)で計測頂いても問題ありません。



 


間取り変更するプラン例をもとに金額を算出してみましょう


 
それでは、間取り変更のリフォーム例をもとに、金額の算出方法を確認していきたいと思います。



 
■参考データ①
 



 
廊下に面したそれぞれにドアと収納がある、隣接した6畳洋室の2部屋です。これらを1部屋につなげる間取り変更を実施した場合の事例を金額とともに2例ご紹介させて頂きます。 




■6畳2部屋 → 12畳
隣接する6畳2部屋の境界にあった収納や壁を撤去して、1部屋につなげるプランです。入口ドアは2箇所ともそのまま再利用しておりますので、リフォーム範囲に「廊下」は含みません。リフォーム後は「1部屋となる間取り変更」ですので、1㎡あたり「3.5万円」での計算となります。
 
■間取り変更のリフォーム費用
リフォーム前の部屋の床面積(㎡)×3.5万円
=(洋室6畳+収納1畳※+洋室6畳+収納1畳※)×3.5万円
=(9.9㎡+1.65㎡+9.9㎡+1.65㎡)×3.5万円
=23.1㎡×3.5万円
=81万円位となります。
※収納は「部屋数」には含めませんが、床面積には含めて下さい。
 
 
 
 
 



■6畳2部屋+廊下の一部 → 13畳
1部屋に間取り変更するのは前述のプランと同様ですが、更に廊下の1畳分を洋室内に取り込み、部屋を広くしたプランです。ドアも新しくしておりますので、廊下を含めて「2部屋となる間取り変更」となり、1㎡あたり「4万円」での計算となります。
■間取り変更のリフォーム費用
リフォーム前の部屋の床面積(㎡)×4万円
=(洋室6畳+収納1畳※+洋室6畳+収納1畳※+廊下2.5畳)×4万円
=(9.9㎡+1.65㎡+9.9㎡+1.65㎡+4.13㎡)×4万円
=27.23㎡×4万円
=109万円位となります。
※収納は「部屋数」には含めませんが、床面積には含めて下さい。
 





■参考データ②



やや広いマンションを想定しておりますが、その中にある並んでレイアウトされた洋室3部屋の間取り変更です。例えばお子様の成長(結婚)などによって個室が1部屋不要となった為、部屋数を減らす代わりに広くて収納力がある間取りに変更するプランとして考えていきたいと思います。




■洋室3部屋 → 洋室2部屋+W.I.C 2箇所
洋室3部屋の間取り変更を行い、窓の位置と調整しながら壁を造作し、中央に収納豊富はウォークインクローゼット(W.I.C)を設置したプランです。部屋の入口ドアもそれぞれ新しくしておりますので、リフォーム範囲に廊下も含まれます。部屋数については、収納の中でもウォークインクローゼットについては部屋数のカウントに含めて頂きたく、リフォーム後は「洋室2部屋」「W.I.C 2部屋」「廊下」で、計5部屋となりますので「4部屋以上となる間取り変更」、つまり1㎡あたり5万円での計算となります。
 
■間取り変更のリフォーム費用
リフォーム前の部屋の床面積(㎡)×5万円
=(洋室6畳+収納1.37㎡+洋室6畳+棚0.58㎡+洋室5畳+収納1.28㎡+廊下4.5畳)×5万円
=(9.9㎡+1.37㎡+9.9㎡+0.58㎡+8.25㎡+1.28㎡+7.43㎡)×5万円
=38.71㎡×5万円
=194万円位となります。
※収納について床面積が不明な場合は、ご自宅の収納の奥行と幅を実際にメジャーで計測して計算下さい。






部屋を間取り変更するリフォーム事例


 
最後に上記でご紹介した概算金額に該当する間取り変更のリフォーム事例を、ピックアップしてご紹介させて頂きたいと思います。



■千葉県市川市A様のリフォーム事例



 
 



■間取り変更の確認
【ビフォー】[洋室10.5畳]+[廊下0.75畳]
【アフター】[子供部屋5畳(4畳+収納1畳)]+[子供部屋5畳(4畳+収納1畳)]+[廊下1.25畳] 



■部屋数
リフォーム後(アフター)の部屋数を計算 → 3部屋
→㎡単価 4.5万円



■リフォーム前の部屋の床面積(㎡)×4.5万円
=(洋室10.5畳+廊下0.75畳)×4.5万円
=(17.3㎡+1.24㎡)×4.5万円
=18.54㎡×4.5万円
=84万円位となります。



ちなみに、弊社が実際にA様へご提示しましたお見積書は下記の通りとなります。
・仮設工事(養生費、搬入搬出費など)
 48,000円
・解体工事(床・壁・天井の解体及び処分費)
 118,000円
・木工事(壁の造作、収納内部部材など)
 40,000円
・建具工事(洋室入口ドア×2、クローゼットドア×2)
 388,000円
・内装工事(床・壁・天井の仕上げ、巾木など)
 150,000円
・電気工事(コンセント、スイッチ)
 42,000円
・諸経費 39,000円
合計825,000円



この結果、先に算出しております㎡単価での概算金額は、実際の費用とほぼ同等の金額が導き出せている事が確認できます。


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