IHクッキングヒーターへ交換する費用|リフォーム費用の手引き

リフォーム費用の手引き

IHクッキングヒーターへ交換する費用

システムキッチンのコンロ部は、ガスコンロからIHクッキングヒーターへ変更する事が可能ですので、その費用について解説させて頂きます。



尚、IHクッキングヒーターへの交換だけではなく「ガスコンロ交換」の費用も知りたい方は下記ページをご参照下さい。
→【ビルトインコンロを交換する費用】 
 
 


I H クッキングヒーターの特徴


 
近年主流化しております I H クッキングヒーター。何よりも「火」や「ガス」を利用しない事による安全面の高さから導入を検討されるお客様が多くなっております。
トッププレートも完全なフラットとなりますので掃除も手軽。またエコキュートと併せて導入する場合は、ご自宅が「オール電化住宅」となりますので、お得な「夜間電力プラン」を利用する事が可能となり、ランニングコストの削減につながります。
懸念点としては、エアコンなどと同じ様に「専用回路コンセント」が必要となりますので、初期のリフォーム工事費用において、ご自宅のブレーカーの容量によっては電気工事がやや大掛かりとなってしまうケースがあります。



 


I H クッキングヒーターの機能紹介


 
それではIHクッキングヒーターの機能についても確認しておきましょう。
ここでご紹介させて戴くのはあくまで機能・性能となりますので、その他にもカラーの選択や安全性・利便性・衛生面を向上させる様々な特徴がございます。 



■「I H クッキングヒーター」の主な機能
①揚げ物自動温度調節機能・・・お好みの温度に設定するだけで油の温度を自動で調節してくれる機能。
②消し忘れ停止機能・・・コンロやグリルを消し忘れてしまった場合に、一定時間経過で自動停止する機能。
③タイマー機能・・・時間を設定する事でタイマーによる自動停止ができる機能。
④チャイルドロック・・・小さなお子様の誤操作やいたずら防止としてロックが可能。
⑤湯沸かし機能・・・お湯が沸いたら自動で停止や保温となる機能。
⑥炊飯機能・・・「ごはん」「おかゆ」が自動で炊ける機能。
⑦水無しグリル・・・グリルの皿に水を入れる必要が無いタイプ。
⑧両面焼きグリル・・・魚などを裏返さずに両面焼くことが可能なグリル。
⑨液晶表示機能・・・天板のトッププレートにコンロやグリルの使用状況や各種設定が液晶表示される機能。
⑩ワイドサイズ・・・天板のトッププレートの幅をW600からW750にサイズアップ。
⑪音声ガイダンス機能・・・使用中の状態や安全機能の作動を音声でお知らせ。
⑫温度過昇防止機能・・・鍋底の温度が上がりすぎた場合に、温度調節をする機能。
⑬鍋無し自動OFF機能・・・鍋を外してから1分後に自動停止。点滅中に鍋を戻すと再加熱が可能です。
⑭オーブン料理機能・・・グリルの設定により、オーブン感覚での料理を実現。お菓子作りも可能に。
⑮オールメタル機能・・・IH 専用で無くても平底で金属製(アルミや銅等)の鍋やフライパンが利用可能に。



 


ビルトインガスコンロ→I H クッキングヒーターへの交換費用


 
それでは以上の機能をふまえて、具体的に概算費用についてご紹介させて頂きたいと思います。いくつかのパターンに分けてご説明させて頂きます。  
 
エネルギーを「ガス」から「電気」へ変更しますので、ガス管の撤去作業とIHクッキングヒーターに電気の配線接続作業が必要となります。
電気配線につきましては、エアコン等と同様にブレーカーから単相200Vの専用回路をつなげる必要がありますので、設置する上で事前にいくつか確認するべき注意点があります。



* ブレーカーの容量が足りない為、導入するとブレーカーが落ちてしまう可能性がある。
  ↓
【1】 ブレーカーが「単相三線式」の場合
・・・契約している電力会社に工事を依頼して容量アップをしてもらう必要があります。容量アップ工事自体は無料ですが、月々の電気基本料金が高くなります。(工事の手配・段取りは弊社にて対応させて頂きます。)



【2】 ブレーカーが「単相二線式」の場合
・・・30アンペアまでの容量しか利用出来ない為、容量を増やせる「単相三線式」のブレーカーへ交換が必要となってしまいます。価格はブレーカーの回路数等によって様々ですが、お手頃な価格のもので15万円位から商品によっては20万円以上になってしまう事もあります。(ブレーカー本体価格、工事費、東京電力申請料金等含む)
 



* ブレーカーの容量は足りているが、専用回路として利用できる空きの回路が無い場合
  ↓
 ブレーカーの増設工事が必要となります。(1箇所あたり、4,000円~5,000円位)



「単相三線式」などの確認方法につきましては、ブレーカー本体の表記、月々の電気料金伝票、電力会社への問い合わせ等でご確認戴く事が可能です。また、私共にご依頼いただいた際は現場下見の際にご確認させて戴きます。
 
以上をふまえた上で、具体的な費用について算出していきましょう。
ガスコンロの交換と同様で基本的には I H クッキングヒーターの商品機能による価格が大きく影響してきますので、ここでは4パターンに分けて、取付工事費も含めて算出します。
 
( 1 ) 基本機能だけで充分 ! コスト重視プラン
 主な機能 【① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑧ ⑨ ⑫ ⑬ 】 水有り両面焼きグリル、3口 I H+ラジエント、ブラック
・・・ 16~18万円位



( 2 ) コストと機能のバランス重視 ! スタンダードプラン
 主な機能 【① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑧ ⑨ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ 】 水有り両面焼きグリル、3口 I H+ラジエント、シルバー
・・・ 21~23万円位



( 3 ) シングルオールメタルを導入したい ! 機能充実プラン
 主な機能 【① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ 】 水無し両面焼きグリル、3口 I H (右オールメタル)、シルバー
・・・ 27~29万円位



( 4 ) ダブルオールメタルを導入したい ! 「高機能」満足プラン
 主な機能 【① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ 】 水無し両面焼きグリル、3口 I H (左右オールメタル)、シルバー
・・・ 32~34万円位



※ガス管の撤去工事につきましては、別途費用とさせて頂きます。 (ガス会社様への直接のお支払いをお願いしております。
一般的には都市ガスの場合1万円前後、プロパンガスの場合は 無料にて施工して頂けるケースが多いと思います。工事中のガス会社様との打ち合わせや段取りは弊社にてご対応致します。)



※ブレーカーからキッチンまでの配線につきましては、可能な範囲で天井裏や壁の中、床下などを利用して隠ぺいを検討しますが、構造上の問題で、多くのルートで露出配線(モール配線)となる可能性は高くなります。内装工事を行って配線を隠蔽する場合や、ブレーカーからキッチンまでがかなり距離を要する場合は別途費用となります。
 
 


IHクッキングヒーターへ交換するリフォーム事例


 
それでは最後に、実際のリフォーム事例をもとに交換費用について確認していきたいと思います。



■東京都町田市M様のリフォーム事例





《近いプラン例》
 ( 2 ) コストと機能のバランス重視 ! スタンダードプラン
《費用考察》
基本的に(2)のスタンダードプランに近い商品仕様となりますが、こちらは「⑦水無しグリル」の機能も付いておりますので、その分参考プランの概算金額より2-3万円ほど高くなっております。ブレーカーは既に単相三線式のご自宅でしたので、ブレーカーからキッチンまで専用回路の電気配線工事を行っております。



金額内訳としては、
・既存コンロ取り外し処分 8,000円
・IHクッキングヒーター本体 200,000円
・IHクッキングヒーター取付費 10,000円
・電気工事 40,000円
合計 258,000円となっております。
 



以上をご参考にして頂きましてご検討下さい。


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