浴室の水漏れ有無によってユニットバスへのリフォームを検討中|リフォーム質問板

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浴室の水漏れ有無によってユニットバスへのリフォームを検討中

  • 40代
  • 神奈川県
  • 男性
  • 作成日時 : 2017/02/01 17:37
  • 戸建
  • バス

自宅の在来工法の浴室ですが、以前からタイルにヒビが入っており、水漏れをしていないか不安です。場合によってはユニットバスへのリフォームも考えておりますが、10年程度で家の建て替えも考えております。水漏れがなければこのまま利用していきたいのですが、浴室全体を壊すことなく水漏れチェックは可能ですか?

山商リフォームサービスからの回答

浴室のリフォームについてですが、10数前後に建て替えを検討されていらっしゃるという事で判断が難しい時期ですね。

在来工法の浴室の場合、表面はタイル、その下にモルタルや防水膜が施されているのが一般的です。

基本的な考え方として、まず表面のタイルは水をはじいて水を留めない役割をしています。床面には勾配をつけてタイル目地などを通りつつ、排水口に水を流す役割をしておりますので、タイルだけで直接的な防水をしている訳ではありません。

仮にタイルが割れたり剥がれてしまっていても、その下のモルタルはそれほど浸透率が高い素材ではない為、洗い場に大量の水が長い時間溜まりっぱなしの様な状況でなければ、それが理由で大きな水漏れにはなっていないと思います。

水の侵入を防ぐ事について、厳密にはタイルではなく防水膜がその役割をしておりますが、これも年月が10年・15年と経過しますと徐々に劣化していきます。お客様のご自宅もタイルが剥がれた際に防水膜まで剥がれてしまっている可能性がありますが、防水はその一部分だけをやり変えても効果がない為、本格的な修復となりますと大掛かりな浴室のリフォームとなってしまいます。その為、お客様のご自宅に限らず、浴室の防水やりかえ工事を行っている家はほとんどないと思います。

防水の劣化が進んでいた場合、モルタルは全く水を通さない訳ではありませんので、実際にどの程度床下に水が漏れてしまっているかは不透明です。しかし残念ながらその状況を確認する事は、浴室を解体する以外に方法がありません。

タイルのお風呂をユニットバスにリフォームさせて頂く場合、ある程度の築年数が経過しているご自宅は、ほとんどのケースで浴室近くの外壁の土台がひどく劣化しております。水漏れの可能性ももちろんですが、それに限らずとも湿気の多い空間となりますので周辺木部の劣化が進んでいる状況にあります。

また、水漏れなどによって床下の土が常に濡れている状態が続きますと、木造住宅の天敵である「シロアリ」にとって過ごしやすい環境が整ってしまいます。シロアリが大量発生しますと、建物の構造をも揺るがす存在となりますので、その件についてもユニットバス化は一つの事前対策となります。水漏れリスクも軽減され床下にも空間ができますので、万が一の場合の床下状況も、例えば隣の洗面室の床下収納部分から覗いて、目視による確認が可能となります。

現在、タイルが剥がれ出している状況を考えますと、建て替えまでの10年という期間は短くありませんので何かしら浴室内のメンテナンス工事は必要になると思います。その際は弊社まで、お気軽にご相談下さい。